2013年4月2日火曜日

アノニム

アノニムは無名、匿名、詠み人知らず、作者不明の作品などの意味があるそうです。


お店の名前の由来や意味はすでに何度も聞かれていますが、あまりうまく答えられません。
お店をやっている友人にも、お店の名前の意味は必ず聞かれるから、何か答えを用意しておいたほうがいいと、お店の名前を決める前から助言をもらっていたのですが。


お店の名前はずっと考えて考えて、でもなかなか決まりませんでした。
そんななか、作業の休憩中、近くに置いてあった『ヒーシーイット』という漫画を読み返しました。
タイの漫画家ウィスット・ポンニミット(タムくんと呼ばれているそう)の作品で、谷川俊太郎が解説を書いています。解説のタイトルが「アノニム」。
少し抜粋します。


「ぼくはアノニムな存在、無名の存在にどうしてか惹かれる。星空を見るのは好きだが、個々の星の名前や星座の名前を覚えない、花や木の名前も覚えない、人の名前を覚えるのも苦手。まったく自慢できることじゃないんだけど、言い訳するとぼくは名前というのは言語をもつようになった人間がつけたもので、すべての存在はもともとは無名だったと考えたいんだ。」


谷川さんの無名性に惹かれる性質には個人的にとても共感します。
それまでも「アノニム」という語は何度も出会っていましたが、この文章をきっかけにもっとも自分に合っている言葉だと思いました。自分の趣向とか性格とかにしっくりくるという意味で。
そんな、とても個人的な意味合いでつけた名前なので、うまく説明できません。



一般的に創業者の名前が冠されることの多いギャラリー名ですが、あえて「無名」という、ちょっとした皮肉もあってもいいかもしれません。


一度で覚えてもらえる名前ではないことは、すでに何度も聞き返されていることで実感しています(「アナ?アネ?アニ?なんだっけ?」みたいな)が、それはそれでいいかなと思っています。



 星や花や木のように、名前がわからなくても人の心を惹きつける、そんなギャラリーになりたいなという思いを込めて。



でも・・・名前覚えてくれたらそれはそれでうれしいです。
「アノニム・ギャラリー」よろしくお願いします。

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