2013年9月17日火曜日

納田さんの絵



納田さんの絵について、お客様と話をすることは楽しいことです。
納田さんの絵は細部をじっくり見ても、一歩引いて見ても新しい発見があります。
ひとたび絵と向き合いはじめると、まるで迷路に飛び込んだように抜け出せなくなるのです。
絵の前に立ちじっくり眺めながらずっと話し込むということも。





まず最初に色を見るか形を見るかで印象が変わること。
どこから描きはじめるのかという疑問。
細かい要素がたくさん散りばめられているのに、全体として美しくまとまっていること。
色鉛筆の色面の線の隙間から画用紙の白が見えること(好きな人と嫌いな人がいる)。
何の生物が描かれているのかについて。
図形の組み合わせについて(分裂させたり組み合わせたり、新しい見方がどんどん出てくる)。





納田さんが絵を描きはじめたのはそう昔のことではないらしい。
工房集のアートディレクターをされている中津川さんは
納田さんの毛糸のオブジェについてアメリカのジュディス・スコットを例に挙げていましたので、
私も挙げさせてもらうなら、今回展示している7点の絵画作品に関しては
ガストン・シェサックGaston ChaissacやヴォルフリAdolf Wölfliを想起させるものだという個人的印象を持ちました。
それは数多くの顔(目)が描きこまれているのと、画面上の図形・色面の分割によるものだと思います。


とか言っても納田さんは嬉しくないですね。


とにかく納田さんの絵は、めくるめく迷宮であり、絵巻のように見る者の目線を誘導し、楽しませる
スペクタクルなのだと思いました。











ぜひ生でご覧ください。









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